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「文脈効果」の意味や語源とは?さまざまな例やマーケティングで活用する方法も解説

江波戸

江波戸(えばと)です。

Webマーケター兼ライターをしています。

「文脈効果」は、さまざまな状況下で活用されている心理学用語です。結論から言ってしまうと、「文脈効果」とは、次の4つの「知覚」「認知」「言語」「記憶」に関する概念で、その前後関係から対象となる刺激の知覚過程に影響をもたらす心理効果を言います。

この記事では、「文脈効果」の意味や語源などを解説しながら、さまざまな状況で活用されている事例やマーケティングに活用する方法、類語、英語表現も紹介していきます。

江波戸

最後まで読むことで、文脈効果を使って大きなビジネスチャンスを掴むことができるようになるでしょう!

読むのが面倒な方は…

※すぐにマーケティングで応用する方法を知りたい方は【「文脈効果」をマーケティングで活用する方法】をクリックでジャンプします。

この記事の内容
  • 文脈効果の重要性
  • 意味と由来(語源)
  • 具体例
  • 類語(バンドワゴン効果とスノッブ効果、ヴェブレン効果)
  • 英語表現
  • マーケティングで使う方法
  • 動画
  • 論文

上記の流れでご紹介していきます。

目次

「文脈効果」の口コミ・評判

以下のように、ブロガーやインフルエンサーが文脈効果について解説している発信が多いように見受けられました。

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文脈効果はさまざまな状況下で使われる心理学なのでぜひ覚えておきましょう!

「文脈効果」の意味とは?

<画像>「文脈効果」の意味

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まず、文脈効果の意味について解説します。

文脈効果

意味:対象となる商品やサービスの顧客が受ける価値が、前後の「状況」「環境」「情報」などによって変化するという心理効果。

「文脈効果」の意味は、「状況」「環境」「情報」などによって変化

「文脈効果」とは、対象となる商品やサービスの顧客が受ける価値が、前後の「状況」「環境」「情報」などによって変化するという心理効果です。

つまり、マーケティングで活用時では商品やサービスなどの販売時や使用時の状況によって顧客の価格への感じ方が変化するという心理効果になります。

この「文脈効果」は、商品やサービスをより付加価値をつけて魅力的に見せることができる心理学なのでマーケティングに効果的です。

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「文脈効果」はテーマパークなどでも頻繁に使われている心理効果!

覚えておいて損はないので、しっかりと頭に入れておくと良いでしょう!

「文脈効果」の語源と由来

「文脈効果」は、アメリカの心理学者である「ジェローム・ブルーナー(Jerome Bruner)」が、1955年に“Journal of General Psychology”の実験をもとに実証されました。

「文脈効果」の具体例

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次に文脈効果の事例を紹介します。

「文脈効果」という心理用語は、具体的にどの場面で利用されているのかを解説していきます。

文脈効果はスーパーで使われている

文脈効果はスーパーで使われている

「文脈効果」はスーパーでも多く使われています。

スーパーで、セール品の野菜が山積みになっていてる場所に主婦がいました。

その主婦がそのうち1つのセール品である野菜を迷うことなく手に取りました。

さらに、隣にあった果物も値段を確認せうることなく、手に取ったのです。

つまり、セール品が揃っている野菜のコーナーで、隣に商品があっただけに果物もセール品だと勝手に判断してしまったのです。

文脈効果はテーマパークで使われている

文脈効果はテーマパークで使われている

「文脈効果」はテーマパークなどでも使われいてます。

例えば、テーマパークではドリンクは500円以上、フードは簡単な約1000円くらいと、テーマパーク外では通常売れにくい価格設定で売られています。

しかし、テーマパークは年に数回しか行けない場所であるうえに、特別なイベントの際に行く場所ということがあり、価格を気にせずに価格設定が高くても飲食物を売ることができます。

テーマパーク以外で言えば、お祭りや文化祭、お土産やさんなどでも同じことが言えるでしょう。

つまり、この記事で紹介している「文脈効果」を使うことで、価格設定を高くしても売れる可能性が高まるのです。

文脈効果はスターバックスで使われている

文脈効果はスターバックスで使われている

スターバックスでは「季節限定商品」が時期ごとに新作が発売されます。

この季節限定商品は、毎回行列ができるほど大人気です。

ただ、価格は500円以上が当たり前ですね。

ぶっちゃけ、飲み物だけで500円以上するのは破格です。

ただ、この季節限定商品は、スターバックスというブランドのあるカフェで、丁寧な接客サービスがあるという文脈効果があるので価格が高くても売れるのです。

また、日本人は特に「限定」など希少価値のある商品やサービスに惹かれやすい特質があります。

文脈効果はビジネスホテルで使われている

文脈効果はビジネスホテルで使われている

ビジネスホテルで「有料のテレビ視聴カード」が販売されているのを見たことがあ李ませんか?

通常の地上波のテレビ視聴は無料ですが、ビジネスホテルなどでは1日1,000円くらいの価格でケーブルテレビや映画などをみることができるカードを販売しているホテルがあります。

遅くまで仕事をしていえに帰ったらテレビを見る習慣があるサラリーマンは多いので、ビジネスホテルに仕事帰りに訪れる人をターゲットとして販売しているのです。

そのため、習慣から有料であっても視聴カードを購入するサラリーマンは多いのです。

文脈効果は物産展で使われている

文脈効果は物産展で使われている

「◯◯物産展」とそれぞれの都道府県のご当地である「お土産」や「地元の農産品やお弁当」がデパートなどのイベントで定期的に開催されているのを見かけたということも多いはず。

特に、北海道は名産品がとても多いため、他の都道府県よりも売り上げが多いのが特徴です。

なぜなら、「北海道」という文脈は、「ウニ」「蟹」「いくら」「白い恋人」「メロン」などをイメージできる効果があるからです。

文脈効果は高級ホテルで使われている

文脈効果は高級ホテルで使われている

高級ホテルなどのレストランでは、同じオレンジジュースであっても高級ホテルで飲むのと、ビジネスホテルで飲むオレンジジュースは感じ方に違いが生まれるはずです。

「感じ方が違う=オレンジジュースに対する適正価格」ということになります。

味も一緒なのに、なぜか美味しいと感じることもあるでしょう。

このように商品やサービスなどの価格価値を高めるためにも、ディスプレイや装飾などに気を配ることで、価格価値も異なってくるようになるのです。

「文脈効果」の類語である「バンドワゴン効果」「スノッブ効果」「ヴェブレン効果」

江波戸

文脈効果に似ている心理学を紹介します。

「文脈効果」の類語は以下の3つです。

それでは1つずつ解説していきます。

「バンドワゴン効果」の意味とは?

バンドワゴン効果

意味:ある製品や事柄に、大勢がそれを支持や賛同しているときに、その製品や事柄への支持、賛同がとても高くなるという心理効果。

「バンドワゴン効果」とは、マーケティングや経済学、政治学、社会学でよく使われる行動心理学の用語で、ある選択肢を大勢が選択していることで、その選択肢を選択する人がさらに増加するという心理効果です。

そもそも、「バンドワゴン」とは、行列の先頭に立つ、楽隊車を意味し「時流に乗る」、「勝馬に乗る」、「多勢に与する」という意味を持ちます。

日本人は流行に弱いので、この「バンドワゴン効果」が日常的に働いているでしょう。

「みんながやっているから」、「みんなが買っているから」、「みんなも知っているから」などの理由に基づく安心感や欲求などが当てはまると思います。

<アイキャッチ>バンドワゴン効果「バンドワゴン効果」の意味や実験とは?広告やマーケティングの事例や論文も解説

「スノッブ効果」の意味とは?

スノッブ効果

意味:手に入れることが難しいほど需要が増加し、手に入れることが簡単なほど需要が薄れていくという心理効果。

「スノッブ効果」とは、同じ商品を大勢の人が保有していると、その商品に対して希少価値がつかないため、その商品に対して購入意欲が下がるという心理効果です。

また、他人と違う商品をあえて保有することで、「自分だけ特別なんだ…」という優越感を得たいと考える心理効果を言います。

<アイキャッチ>スノッブ効果「スノッブ効果」の意味や語源とは?恋愛やマーケティングの事例や実験、論文も解説

「ウェブレン効果」の意味とは?

ウェブレン効果

意味:購入するものが高価であることが効用を高める効果。高いもの=良いもの。

「ウェブレン効果」とは、ブランド消費が代表の例で、商品やサービスの価格が高く、それを手に入れること自体に特別な消費意識・欲求が生まれるという心理用語です。

GUCCI(グッチ)やCHANEL(シャネル)などの高額なブランド品を購入するときの心理効果としてよく使われます。

価格が高いほど、質が優れていると勝手に思い込むのもウェブレン効果が働いていると言えるでしょう。

また、セールのときに、割引率が80%と同じ割引率の2つの商品があった場合、値段が高い商品の方がお得だと感じてしまうことも効果が働いている証拠と言えます。

「ウェブレン効果」は、ただ商品の価値だけでなく、その希少性や高級感が商品価格や需要に影響を与えています。

「文脈効果」の英語・英語表現・英語例文

江波戸

文脈効果をどう英語で表現するのかを解説します。

「文脈効果」は英語表記で「context effect」

「文脈効果」は英語表記で”context effect”と表記します。

「文脈効果」は英単語の「context」と効果の意味を持つ「Effect」から由来している名前ですが、「context」とはどういう意味を持つのでしょうか?

「context」とは以下の意味を持ちます。

  • 前後関係
  • 文脈
  • 脈略
  • コンテキスト
  • 状況
  • 環境

以下では、「context」を使った英語例文をご紹介します。

<例文>

  • It depends on the context.(文脈によるものです。)
  • the context of a written sentence(書かれた文章の中)
  • in context(文脈内において)

「文脈効果」をマーケティングで活用する方法

江波戸

続いて、「文脈効果」を使ったマーケティング手法をご紹介します!

ここまで、「文脈効果」を使った具体例はすでに紹介していますが、さらに掘り下げて解説していきます。

場の空気を味方につけて安いものを高く売る

先ほども「テーマパーク」を例にご紹介しましたが、ここでもテーマパークを例に詳しく解説していきます。

ディズニーランドやUSJなどの大人気テーマパークは、外の日常空間と世界観の違う雰囲気やシチュエーションを作ることで、テーマパークならではの世界観を作っています。

つまり、入園している間は夢の世界で暮らしているということです。

入園したことがある方はご存知だと思いますが、テーマパーク内の商品はほとんどプレミア価格で販売されています。

中身は外の世界と同じ商品であったとしても、ましてパッケージも中身も一緒の商品であってもプレミア価格で販売されているのです。

ここでのポイントは以下の通りです。

ポイント
なぜプレミア価格であるのに、それを購入する人がいるのか?

日常生活では、購入するのに躊躇するような価格であっても、入園後は躊躇いもなく購入行動に出るはずです。

これには「文脈効果」のマーケティングが大きく働いています。

詳しく説明すると、特別な場所だから、特別な日だから、滅多に来れないからなどと気持ちが高まり、「自分もそうするべきだ」というバイアスが無意識に働いていることが原因です。

テーマパーク以外にも、身近な例でご紹介すると、「映画館」でも「文脈効果」が使われています。

映画館で使われているマーケティング方法

例えば、映画館で500円近くするポップコーンを購入してしまうのも、その場の空気感と雰囲気によって購入してしまっているのです。

空気感と雰囲気によって購入してしまうだけではなく、ポップコーンを食べたくなるのも「文脈効果」によって食欲が出てしまうのです。

つまり、場の「空気感」や「雰囲気」にこだわり、その場に合わせた価格設定をすることで、少し高い価格であっても顧客は不満がなく購入行動をするのです。

江波戸

新しくお店を構えるときなどは、装飾やディスプレイなどにこだわりを持って行うようにしましょう!

「文脈効果」を動画で学ぶ

江波戸

次に、文脈効果をわかりやすく説明している動画をご紹介します。

もし、ここまで読んでいただいて「さらに文脈効果を知りたい!」という方は以下の動画も参考にしてくださいね!


以上が、文脈効果を学ことができる動画です。

「文脈効果」の論文

最後に、「文脈効果」の論文をまとめておきます。

ぜひ参考にしてくださいね!

意思決定における文脈効果 : 魅力効果、幻効果、および多数効果

著者情報

名前:奥田 秀宇
所属:成城大学文芸学部
収録刊行物:社会心理学研究

◆この論文をチェックする

論文を見る

対人認知における文脈効果と意識

著者情報

名前:池上 知子
所属:愛知教育大学
収録刊行物:心理学評論

◆この論文をチェックする

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意味論的記憶における文脈効果の実験的検討:意味論的文脈の特性

著者情報

名前:井上 道雄
所属:関西学院大学
収録刊行物:心理学研究

◆この論文をチェックする

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初学者に対する「文脈効果」を応用した読解指導の有効性について

著者情報

名前:舛田 弘子、工藤 与志文
所属:東北大学
収録刊行物:教育心理学研究

◆この論文をチェックする

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意味論的記憶における文脈効果の実験的検討:意味論的文脈の特性

著者情報

名前:井上 道雄
所属:関西学院大学
収録刊行物:心理学研究

◆この論文をチェックする

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処理のレベルと再認記憶における文脈効果との関係

著者情報

名前:猪木 省三
所属:広島大学
収録刊行物:心理学研究

◆この論文をチェックする

論文を見る

まとめ|「文脈効果」とは対象となる商品やサービスの顧客が受ける価値が、前後の「状況」「環境」「情報」などによって変化するという心理効果。

<画像>この記事のまとめ

さいごに、この記事でお伝えしたことをまとめると以下の通りです。

まとめ
  • 「文脈効果」とは、次の4つの「知覚」「認知」「言語」「記憶」に関する概念で、その前後関係から対象となる刺激の知覚過程に影響をもたらす心理効果。
  • 「文脈効果」は英語表記で”context effect”と表記。
  • 「文脈効果」をマーケティングで活用すると、場の空気を味方につけて安いものを高く売ることができる。

ぜひ、この「文脈効果」をマーケティングで取り入れてくださいね!