投影性同一視とも呼ばれる摂取性同一視とは?意味や具体例、マーケティングで使える方法までご紹介

投影性同一視とも呼ばれる摂取性同一視とは?意味や具体例、マーケティングで使える方法までご紹介

「摂取性同一視ってどういう意味なんだろう…」

こんな疑問から解消します。

結論から言ってしまうと、「摂取性同一視」とは、不快感や嫌な体験の記憶を弱めて、人間の心理的に安定するように働く「防衛機制」の一種のことを言います。

この記事では、摂取性同一視の意味から摂取性同一視を使ったマーケティングの活用方法などをご紹介します。

最後まで読むことで、日常生活のどんな局面で摂取性同一視が使われているのかが理解できるようになるはずです。

読むのが面倒な方は…

※すぐにマーケティングで応用する方法を知りたい方は【「摂取性同一視」をマーケティングで活用する方法】をクリックでジャンプします。

「摂取性同一視」の意味

まず、摂取性同一視の意味について解説します。

摂取性同一視

読み:せっしゅせいどういつし

不快感や嫌な体験の記憶を弱めて、人間の心理的に安定するように働く「防衛機制」の一種。

「摂取性同一視」とは、名声や権威を引用して自らの弱点をカバーすることに意味を見出す心理を言います。

簡単に説明すると、スポーツチームの選手のデザインと同じデザインのユニホームや、同じデザインの道具などを身に付けたくなる心理効果のことです。

つまり、一流とみなされている、もしくは尊敬や憧れがある対象の属性を自分に取り入れることで、自分と同一視し、自分自身にも高い価値を見出そうとしている心理です。

「摂取性同一視」の具体例

「摂取性同一視」という心理用語は、具体的にどの場面で利用されているのかを解説していきます。

◆摂取性同一視は通販番組やCMを含む広告で頻繁に使われている

通販番組やCMで有名人をキャスティングしたり、化粧品やシャンプーなどでは一般的に美人に値する女優をキャスティングしたりするのも、この「摂取性同一視」が使われています。

このように、名声や権威のある人をキャスティングすることで、消費者に「この商品を手に入れれば、この人と同じものを利用していることになる」、「同じ体験を味わえる」などと思わせることができるのです。

このような高揚感を手に入れることこそが、消費者の購入行動につながっていきます。

つまり、あなたが「何かを売りたい」「このサービスを利用して欲しい」などと思っているのであれば、あなたに権威が必要もしくはその対象のものに権威などがあることで、消費者は購入行動に繋がりやすくなるのです。

  • スポーツ選手のユニホームやグッズが欲しくなる
  • ドラマや映画のロケ地などに訪問したくなる
  • ドラマや映画の名場面のシーンを振り返る
  • 好きなタレントの趣味やファッションなどを取り入れる
  • 好きなタレントの髪型やメイクを真似る
  • コスプレ

「摂取性同一視」の類語・言い換え表現

「摂取性同一視」の類語・言い換え表現には、以下があります。

  • 「投影性同一視」

それでは解説していきます。

「投影性同一視」

投影性同一視

読み:とうえいせいどういつし

精神分析理論を研究していたメラニー・クラインによって1946年に初めて紹介された心理用語。

この「投影性同一視」は、1946年「メラニー・クライン」によって紹介された心理用語です。

投影性同一視は、別名「投影同一視」、「投影同一化」とも呼ばれています。

「摂取性同一視」の英語表現

「摂取性同一視」は英語表記で”introjective identification”と表記します。

「摂取性同一視」は英単語の「introject」と「identification」から由来している名前ですが、それぞれはどういう意味を持つのでしょうか?

「introject」とは以下の意味を持ちます。

  • 無意識にその人の人柄(態度・考え)などを取り入れる

「identification」とは以下の意味を持ちます。

  • 同一
  • 同一であることの証明
  • 身分証明
  • 身元確認
  • 一体感
  • 同一視

この際に、これらの意味も「摂取性同一視」と一緒に覚えておくと良いでしょう。

まとめ|摂取性同一視を使えば消費者の購入行動が促される

さいごに、この記事でお伝えしたことをまとめると以下の通りです。

まとめ
  • 「摂取性同一視」とは、不快感や嫌な体験の記憶を弱めて、人間の心理的に安定するように働く「防衛機制」の一種のこと。
  • 「摂取性同一視」は英語表記で”introjective identification”と表記。
  • 「摂取性同一視」をマーケティングで活用すると、消費者は購入行動をしやすくなる。

ぜひ、この「摂取性同一視」をマーケティングで取り入れてくださいね!

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