◆マーケティング心理学まとめ

暗黙の強化とは?意味や具体例、マーケティングで使える方法までご紹介

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江波戸

会社員で複数のメディア統括をしている江波戸(えばと)です。(主にSEO担当)

Webマーケター兼ライターをしています。

「暗黙の強化ってどういう意味なんだろう…」

「暗黙の強化の具体例を知りたい!」

結論から言ってしまうと、「暗黙の強化」とは、第三者を批判・称賛することで、間接的に自分がけなされたり褒められた気分になるという心理効果です。

例えば、自分以外の誰かが怒られているとき、自分は褒められたように感じたことはありませんか?

上記のように、相手が批判されているとき、間接的に自分の価値が上がった、褒められた気がすることを言います。

この「暗黙の強化」は、ライバルと比較することで自社のサービスや商品をよりアピールすることができるのでしっかり勉強しておきましょう。

この記事では、「暗黙の強化」の意味や具体例、「暗黙の強化」を使ったマーケティング手法をご紹介します。

この記事を読むことで、ライバルと比較してあなたの商品やサービスを優位にすることができますよ!

読むのが面倒な方は…

※すぐにマーケティングで応用する方法を知りたい方は【「暗黙の強化」をマーケティングで活用する方法】をクリックでジャンプします。

この記事の内容
  1. 「暗黙の強化」の意味
  2. 「暗黙の強化」の由来
  3. 「暗黙の強化」の具体例
  4. 「暗黙の強化」の類語・言い換え表現
  5. 「暗黙の強化」の英語表現
  6. 「暗黙の強化」を使ったマーケティング手法
  7. 「暗黙の強化」を使ううえで注意すべきこと

「暗黙の強化」の意味

「暗黙の強化」の意味

江波戸

まず、暗黙の強化の意味について解説します。

暗黙の強化

読み:あんもくのきょうか

その対象の比べる相手を批判することで、その対象を褒めたことになるという心理効果。

「暗黙の強化」とは、その対象の比べる相手を批判することで、その対象を褒めたことになるという心理効果を言います。

自分以外の誰かが称賛されると間接的に自分が批判された気がしませんか?

逆に、自分以外の誰かが批判されると間接的に自分が称賛された気になりますよね。

直接的に、称賛や批判をしていなくても間接的に感じる「暗黙の強化」は、無意識に働いてるため、自分が誰かを褒めたとき気付かぬうちに相手を傷つけているかもしれません。

また、相手を褒めすぎると逆に自分の価値も下がってしまうのでライバルを褒めるときは要注意です。

無意識に働いている「暗黙の強化」をしっかり理解して、人間関係やマーケティングに応用していきましょう。

「暗黙の強化」の由来

人間はどんなときも比較を繰り返してます。

比較することで位置関係ができあがり「暗黙の強化」が働くこととなったのが由来です。

「暗黙の強化」の具体例

「暗黙の強化」という心理用語は、具体的にどの場面で利用されているのかを解説していきます。

◆「暗黙の強化」は人間関係で使われている

以下のような場面で暗黙の効果という心理効果が働いています。

  • 上司に、その場にはいない同僚のことを「彼は最近、営業成績がよくない」と言われたとき、自分は何も評価されていないが同僚よりも自分を評価していると感じた。
  • 母親が兄に「毎日頑張っててえらいね~」と褒めているのを聞き、自分は頑張っていないかのように批判された気がした

◆「暗黙の強化」はマーケティングで使われている

以下のような場面で暗黙の効果という心理効果が働いています。

  • WEB広告の「類似商品にご注意してください」という文章

「暗黙の強化」は恋愛でも使われている心理学です。

恋愛における「暗黙の強化」の活用方法は以下の記事を参考になります!

参考 人間関係で損しないために知っておくべき心理学yujiblog

「暗黙の強化」の類語・言い換え表現

「暗黙の強化」の類語・言い換え表現には以下があります。

  • 「ウインザー効果」

それでは、1つずつ解説していきます。

「ウインザー効果」

ウインザー効果

読み:ういんざーこうか

第三者からの情報が間接的に伝達することによって、より一層信憑性や信頼性が増す心理効果。

「ウインザー効果」とは、第三者からの情報が間接的に伝達することによって、より一層信憑性や信頼性が増す心理効果です。

例えば口コミやお客様の声に良い評判が載っていたら、商品やサービスの信憑性が上がりますよね。

「ウインザー効果」は恋愛、職場とさまざまな場面で活用することができるので、一緒に覚えておきましょう。

「ウインザー効果」について詳しく知りたい方は以下の記事を参考にしてください。

【心理学】ウィンザー効果の意味は?具体例やマーケティングで使う方法までご紹介

「暗黙の強化」の英語表現

「暗黙の強化」は英語で”Implicit strengthening”と英語表記します。

「暗黙の強化」は英単語の「Implicit」と効果の強化を持つ「strengthening」から由来している名前ですが、「Implicit」と「strengthening」とはどういう意味を持つのでしょうか?

それぞれご紹介していきます。

「Implicit」とは以下の意味を持ちます。

  • 暗に示された
  • 暗黙の
  • 絶対的な

「Implicit」の英文をご紹介します。

<例文>

  • implicit consent.(暗黙の同意)
  • implicit trust.(絶対的信頼)

「strengthening」とは以下の意味を持ちます。
・強くする
・丈夫にする

「strengthening」の英文をご紹介します。

<例文>

  • strengthening APEC.(APECの強化)
  • finger-strengthening tool.(指強化具)

「暗黙の強化」を使ったマーケティング手法

江波戸

続いて、「暗黙の強化」を使ったマーケティング手法をご紹介します!

ウェブ広告では、「類似商品にご注意下さい」と記載されているのを見かけたことはないですか?

あからさまに商品の良さだけを伝えたり、自慢をしたり、優位性を主張しすぎると消費者は不信感を抱いてしまいますが、上記の文章には、この商品は真似されるほど人気があるということを伝えています。

このように「暗黙の強化」を活用すれば、直接ライバル名を出さなくても自社の商品やサービスをアピールすることができます。

他にも、仮想のライバルを設定することでユーザーに優越感を持たせることができます。

例えば、予備校やダイエット関連の広告や商品は「ライバルに差をつけよう」などの文章が有効です。

「暗黙の強化」を使ううえで注意すべきこと

「暗黙の強化」を活用してライバルに差をつけるマーケティング手法をご紹介しましたが、それと同時に気を付けるべきことがあります。

それは「景品表示法」です。

1.不当表示や過大景品を迅速に処理するために制定された独占禁止法の特例法です

 ぎまん的な広告表示や過大な景品類の提供による不当な顧客誘引行為は、独占禁止法により「不公正な取引方法」として禁止されていますが、広告表示や景品類の提供は短期間のうちに実施され、波及性、昴進性を有するので迅速な処理を必要とします。

 そこでこのような要請に応えるために、独占禁止法の特例法として、簡易迅速な手続で規制できるように、昭和37年5月15日不当景品類及び不当表示防止法(以下「景品表示法」といいます。)が制定されたのです。景品表示法は、平成21年9月1日、消費者庁の発足に伴い、所要の改正が行われ、公正取引委員会から消費者庁に移管されました。

2.景品表示法の概要

 景品表示法の全文は当連合会発行の法令集や、消費者庁のホームページ「表示」欄をご覧下さい。

3.一般消費者による自主的・合理的な選択を確保するため

 景品表示法は、「商品及び役務の取引に関連する不当な景品類及び表示による顧客の誘引を防止」して「一般消費者による自主的かつ合理的な選択を阻害するおそれのある行為の制限及び禁止について定めることにより、一般消費者の利益を保護すること」を目的としています(第1条)。
内閣総理大臣はこの法律に基づいて「景品類」を指定するとともに、景品提供のルールを設けています。その内容は景品提供を全面的に禁止するものではなく、過大なものを禁止するものです。

4.景品提供の制限

イメージカット まず景品類とは、「顧客を誘引するための手段として、方法のいかんを問わず、事業者が自己の供給する商品又は役務の取引に付随して相手方に提供する物品・金銭その他の経済上の利益」であり、物品、金銭ばかりでなく株券・金券などの有価証券、映画や旅行などヘの招待・優待、自社用の自動車や建物施設などを使用させる便益、さらには清掃や配送などのサービスなど、経済上の利益はすべて含まれます。

ただし、正常な商慣習に照らして値引・アフターサービスと認められる経済上の利益又はその商品・役務の取引に付属すると認められる経済上の利益は含まれません。また、組合せ商品や詰合せ商品等も、原則として、景品類とはみなさないこととしています。

出典元:jfftc.org/rule_keihyo/index.html

日本には「暗黙の強化」があり比較広告は禁止されています。

消費者に誤解を与えてしまうような行き過ぎた表現に注意しましょう。

補足|「暗黙の強化」と一緒にマーケティングで使える心理学

ここでは、「暗黙の強化」と一緒にマーケティングで使うと効果的な心理学をご紹介します。

「暗黙の強化」は収益UPに効果的な心理学なので、さらに収益UPにつなげることのできる心理学を以下にまとめたのでぜひ参考にしてください!

「暗黙の強化」


「暗黙の強化」とは、その対象の比べる相手を批判することで、その対象を褒めたことになるという心理効果。 暗黙の強化とは?意味や具体例、マーケティングで使える方法までご紹介

「松竹梅の法則」


「松竹梅の法則(極端の回避性)」とは、三段階の選択肢があったときに、たいていの人は真ん中を選ぶという心理効果。 松竹梅の法則(極端の回避性)とは?意味や具体例、マーケティングで使える方法までご紹介

「コントラスト効果(対比効果)」


「コントラスト効果(対比効果)」とは、2つ以上のものを比べたときに差があると、実際の差よりも大きく差が感じられる心理効果。 コントラスト効果(対比効果)とは?意味や具体例、マーケティングで使える方法までご紹介

「クルーゾフ効果」


「クルーゾフ効果」とは、光の明るさや色の組み合わせによって快適や不快などと感じる心理効果。 クルーゾフ効果とは?意味や具体例、マーケティングで使える方法までご紹介

「摂取性同一視」


「摂取性同一視」とは、不快感や嫌な体験の記憶を弱めて、人間の心理的に安定するように働く「防衛機制」の一種のこと。 投影性同一視とも呼ばれる摂取性同一視とは?意味や具体例、マーケティングで使える方法までご紹介

「文脈効果」


「文脈効果」とは、次の4つの「知覚」「認知」「言語」「記憶」に関する概念で、その前後関係から対象となる刺激の知覚過程に影響をもたらす心理効果。 文脈効果とは?意味や具体例、マーケティングで使える方法までご紹介

「ディドロ効果」


「ディドロ効果」とは、自分が気に入った商品やサービスを購入すると、その他のものも気に入った商品に合わせた雰囲気のもので統一したくなるという心理効果。 ディドロ効果とは?意味や具体例、マーケティングで使える方法までご紹介

「ブーメラン効果」


「ブーメラン効果」とは、誰かを説得しようとすると、説得されようとした側の人の態度が硬化して逆に反発してしまうという心理効果。 ブーメラン効果とは?意味や具体例、マーケティングで使える方法までご紹介

「権威への服従原理」


「権威への服従原理」とは、ミルグラム効果とも言われるもので、人は権威性のある人の言動を見聞きしたときに「それが正しい」と思ってしまうという心理効果。 ミルグラム効果とも呼ばれる権威への服従原理とは?意味や具体例、マーケティングで使える方法までご紹介

「気分一致効果(感情一致効果)」


「気分一致効果」とは、情報を受け取る側はその時の気分や状況によって、同じ情報でも受け取る印象が変わるという心理効果。 気分一致効果(感情一致効果)とは?意味や具体例、マーケティングで使える方法までご紹介

「噴水効果」


「噴水効果」とは、さいしょに読み手が喜ぶものを見せることで、他の商品やサービスの露出を増やすことができるという心理効果。 シャワー効果とも呼ばれる噴水効果とは?意味や具体例、マーケティングで使える方法までご紹介

「吊り橋効果」


「吊り橋効果」とは、別名「吊り橋理論」とも呼ばれ、吊り橋の上のような不安や恐怖を感じる場所で出会った人同士が一緒に時間を過ごしたことにより、恋愛感情を抱きやすくなるという心理効果。 吊り橋効果(吊り橋理論)とは?意味や具体例、マーケティングで使える方法までご紹介

「一貫性の原理」


「一貫性の原理」とは、「自分の態度や発言、行動に一貫性を持たせたい!」という心理効果。 一貫性の原理とは?意味や具体例、マーケティングで使える方法までご紹介

「テンション・リダクション効果」


「テンション・リダクション効果」とは、購入時の決断や困難な目標を達成した直後、緊張が緩んだ状態になるという心理効果。 テンション・リダクション効果の意味は?マックやレストランの例、マーケティングで使える方法までご紹介

「保有効果」


「保有効果」とは、何かが自分のものになったときに、入手する前よりも高い価値を感じる心理効果。 保有効果の意味は?恋愛・マーケティングで使う方法や論文をご紹介

「バーナム効果」


「バーナム効果」とは、誰にでも当てはまりそうなことを、あたかも自分にピッタリ言われているかのように言われるように感じる心理効果。 バーナム効果の意味は?占いや血液型で使われている例、マーケティングで使える方法までご紹介

「ウインザー効果」


「ウインザー効果」とは、何かを直接伝えられるよりも、第3者から間接的に伝えられた方が信憑性は高まるという心理効果。 【心理学】ウィンザー効果の意味は?具体例やマーケティングで使う方法までご紹介

「初頭効果」


「初頭効果」とは、ヒトは相手を第一印象で認識してしまう傾向があるという心理効果。 【心理学】終末効果とも呼ばれる初頭効果の意味は?具体例やマーケティングで使える方法までご紹介

「ザイアンス効果」


「ザイアンス効果」とは、繰り返しその商品やサービスなどに接触することで、好意や印象、興味が高まるという心理効果。 【心理学】ザイアンス効果(単純接触の法則)の意味は?恋愛や営業、マーケティングで使う具体例を解説

「ストループ効果」


「ストループ効果」とは、文字意味と文字色を同時に目にするふたつの情報が干渉しあうという心理効果。 ストループ効果とは?日常生活やトイレ、ゲームで使われている例からマーケティングで使える方法までご紹介

「フォールス・コンセンサス効果」


「フォールス・コンセンサス効果」とは、自分の意見や判断が正しいと思い込み、周りの人も同じような意見や判断を下すと錯覚してしまう心理効果。 【心理学】フォールス・コンセンサス効果とは?意味や具体例、マーケティングで使う方法から論文までご紹介!

「親近効果」


「親近効果」とは、終盤に与えられた情報でその人の印象や行動が決定されやすいという心理効果。 【心理学】親近効果の意味は?恋愛やマーケティングで使う例を解説!初頭効果もご紹介!

「カウントダウン効果」


「カウントダウン効果」とは、期限を知らせると人はつい行動してしまうという心理効果。 【心理学】カウントダウン効果とは?意味や緊急性を煽る例、マーケティングで使える方法までご紹介

「クレショフ効果」


「クレショフ効果」とは、同じ画像や映像でも、その前に見たものによって受ける印象が変わるという心理効果。 クレショフ効果の意味は?CM・恋愛で使われている例やマーケティングで使う方法を解説【論文付き】

「レストルフ効果」


「レストルフ効果」とは、似たような商品が並んでいる場合、他の商品より特徴的な商品が記憶に残りやすいという心理効果。 【心理学】フォン・レストルフ効果(孤立効果)とは?意味やマーケティングの例、論文まで紹介

「コンコルド効果」


「コンコルド効果」とは、ある対象について将来の損失になると分かっていても、今までの金銭的・時間的・精神的投資(コスト)を惜しんで投資をやめられなくなる心理効果。 コンコルド効果(サンクコスト)とは?意味や恋愛・UFOキャッチャー・マーケティングで使える例を紹介!

まとめ|「暗黙の強化」を使ってライバルに差をつけよう

さいごに、この記事でお伝えしたことをまとめると以下の通りです。

まとめ
  • 「暗黙の強化」とは、その対象の比べる相手を批判することで、その対象を褒めたことになるという心理効果
  • 「暗黙の強化」は人間関係やマーケティングで使われている
  • 「暗黙の強化」の類語は「ウインザー効果」
  • 「暗黙の強化」は英語表記で”Implicit strengthening”と表記
  • 「暗黙の強化」をマーケティングで活用すると、直接ライバル名を出さなくても自社の商品やサービスをアピールすることができる

「暗黙の効果」は、第三者を批判・称賛することで、間接的に自分がけなされたり褒められた気分になるという心理効果です。

恋愛や職場などの人間関係からマーケティングまでさまざまな場面で働いているのでしっかり理解しておきましょう。

マーケティングでは、あえてライバルと比較することで自社をアピールすることができます。

比較するときは「景品表示法」を意識して消費者に誤解を与えないようにしましょう。

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