まず結論から言ってしまうと、「表情認知」とは、表情を見分けるときの脳の働きのことを言います。また、この表情認知を見分ける力を「表情認知能力」と言います。
この記事では、「表情認知」の意味や実験、論文などを解説しながら、男性が女性の気持ちを理解できない理由が表情認知能力が原因であるということを詳しくお伝えしていきます。
最後まで読むことで、なぜ男性が女性の気持ちを理解できないのかを知ることができますよ!
「表情認知」の意味とは?
まず、表情認知の意味について解説します。
表情認知
意味:表情を見分けるときの脳の働き。
「表情認知」の意味は、「表情を見分けるときの脳の働き」
「表情認知」とは、表情を見分けるときの脳の働きのことを言います。
また、この表情認知を見分ける力を「表情認知能力」と言います。
男性は女性の気持ちに鈍感だと言われていますよね?
これは男性は表情認知能力が低いと言われているからです。
なぜ低いのか詳しく実験を行っているので見ていきましょう!
- 「表情認知」の意味とは、表情を見分けるときの脳の働きのこと。
「表情認知」の実験とは?
アメリカのペンシルバニア大学のガー夫妻がこの表情認知についての実験を行いました。
実験内容は以下の通りです。
「表情認知」の実験内容
- 男女の俳優が喜怒哀楽の表情をした写真を、男女の被験者に見せます。
- 見せた後に、どんな表情をしているのかを答える
「表情認知」の実験結果
この実験の結果、男女の被験者ともに幸せな表情をしている写真は約9割の人が読み取ることができました。
また、女性が悲しんでいる表情をしている写真は、9割の女性被験者が読み取れました。
しかし、男性の被験者のうちの7割りしか女性が、悲しんでいる表情をしている写真を読み取れなかったのです。
つまり、男性の被験者のうちの3割は女性が悲しんでいる写真を読み取ることができなかったでのす。
この実験から、男性は女性の「悲しみ」という気持ち・表情を理解しにくいということが判明しました。
- アメリカのペンシルバニア大学のガー夫妻が実験を行った。
- 男性は女性の「悲しみ」という気持ち・表情を理解しにくい。
男性が女性よりも「表情認知能力」が低い理由とは?
男性が女性よりも表情認知能力が低い理由を簡単にお伝えします。
大脳辺縁系の働きに違いがある
男性が女性よりも表情認知能力が低い理由は、大脳辺縁系の働きに違いがあるからです。
女性は大脳辺縁系が男性よりも活発であるため、表情認知能力が高いとされています。
一方、男性は女性よりも大脳辺縁系が鈍いため、表情認知能力が低いとされているのです。
- 大脳辺縁系の働きに違いがあることで、男性が女性よりも表情認知能力が低い。
「表情認知」の論文とは?
ここでは「表情認知」の論文をまとめておきます。
ぜひ参考にしてくださいね!
表情認知のしくみ
著者情報
名前:吉村 菜穂子、河村 満
収録刊行物:高次脳機能研究
◆この論文をチェックする
表情認知に関わる顔の視覚的構造変数の再検討
著者情報
名前:渡邊 伸行、鈴木 竜太,、山田 寛
収録刊行物:認知心理学研究
◆この論文をチェックする
まとめ
さいごに、この記事でお伝えしたことをまとめると以下の通りです。
- 「表情認知」とは、表情を見分けるときの脳の働きのこと
- 男性は女性の「悲しみ」という気持ち・表情を理解しにくいということが判明
- 男性が女性よりも表情認知能力が低い理由は、大脳辺縁系の働きに違いがあるから
男性は女性の悲しみの表情は7割の人しか読み取れないことがわかりました。
また女性は男女に関係なく、どんな表情でも読み取れることができます。
男性は女性の悲しみに気付きにくいということを覚えておきましょう!